市況【2026年2月4日掲載】

Ⅰ. 市況報告

2026年1月の鉄スクラップ国内市況は、発生減の影響から全体として底堅い推移となった。東京製鐵の特級価格は、1月10日に宇都宮工場が500円値上げした。一方、同日と27日に九州工場が値下げ。岡山工場も29日に1カ月ぶりに500円値下げした。しかし、市場への影響は限定的であった。12月の電炉鋼生産は166万トンで、前月比、前年同月比とも減となり、1~12月累計では前年比5.5%減の2085万トンとなった。12月の鉄スクラップ輸出は69万5300トンで、前月比では17.8%増となり、前年同月比では4.5%減、1~12月累計では前年同期比17.9%増の771万トンに達した。向け先ではベトナムが最も多く、次いでバングラデシュが初めて二番目の向け先となった。海外需要の強さ、そして円安により輸出単価も堅調に推移している。海外市況は、欧米は堅調、アジアは概ね様子見横ばいの状況にある。米国コンポジット価格は、1月第1週から2週連続で計30ドル上昇している。
1月末のH2炉前価格は多くの地域で前月比横ばいとなったが、新潟では高値・安値とも500円上昇、関東では安値が500円上昇した。

Ⅱ. 鉄鋼諸指標

(1)生産・在庫(2025年12月)

  生産・在庫量 前月比
粗鋼生産 6,575 201
(うち電炉) 1.658 148
メーカースクラップ在庫 2.974 138
小棒生産 481 59
(単位:千トン ※メーカースクラップ在庫は2025年11月の数値)■資料:日本鉄源協会

(2)輸出

  数量
(2025年12月)
前月比 単価
(2026年1月)
前月比
スクラップ 695 105 45,300 1,400
(単位:[数量]千トン/[単価]月平均 東京湾FOB円)■資料:日本鉄源協会 ※価格はヒアリングベースの独自数字

(3)世界粗鋼生産

  生産量 前月比
2025年12月 139,600 530
(単位:千トン)■資料:世界鉄鋼協会(WSA)

(4)U.S.A.コンポジット価格

  価格(U.S.ドル) 操業率(%)
2025年12月 2週目 311.00 76.5
3週目 327.00 75.3
4週目 328.33 74.4
2026年1月 1週目 328.33 75.7
2週目 334.33 75.9
3週目 358.33 76.9
4週目 358.33 未入手
■資料:日本鉄源協会
*2023年4月の市況より、価格(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均)の掲載を中止致しました。

Ⅲ.鉄スクラップ市況

2026年1月末、H2ベース、メーカー炉前価格、実勢値

  月初 月末 入荷状況 見込み
北海道 40.5~41.5 40.0~41.0 100% 様子見
東北 42.5~43.5 42.5~43.5 100% 様子見
新潟 41.5~42.5 42.0~43.0 100% 様子見
関東 42.5~44.0 43.0~44.0 100% 様子見
中部 43.5~44.0 43.0~44.0 100% 様子見
関西 43.0~44.5 43.0~44.5 100% 様子見
姫路 43.5~46.0 43.5~46.0 100% 様子見
中・四国 44.0中心 43.5中心 100%
九 州 44.0中心 43.5中心 100%
(単位:千円)■出所:日刊市况通信社