市況【2026年1月9日掲載】

Ⅰ. 市況報告

12月の鉄スクラップ国内市況は、10~11月の上昇基調が一服し、様子見の状況が続く中で下旬には中部など一部地域で若干の下落が見られた。東京製鐵の特級価格は、12月25日から田原工場と岡山工場で500円値下げされ、その他の品種も一部拠点で値下げされている。11月の電炉鋼生産は180万トンで、前月比、前年同月比とも微増となったが、1~11月累計では前年同期比5.8%減の1,919万トンにとどまっている。11月の鉄スクラップ輸出は59万トンで、前月比では21.3%減と急減したが、前年同月比では2.1%増、1~11月累計では前年同期比20.8%増の702万トンに達している。向け先ではベトナムが最も多く、次いでバングラデシュ、韓国の順である。円安ドル高の影響で、輸出単価も堅調に推移している。海外市況は、米国を除き概ね様子見、横ばいの状況にある。米国コンポジット価格は、12月第2週から3週連続で計20ドル上昇している。
12月末のH2炉前価格は多くの地域で前月比横ばいとなったが、中部では高値・安値とも500円下落とやや軟調、姫路では安値が500円下落、高値が1,500円上昇と、上下差が広がった。

Ⅱ. 鉄鋼諸指標

(1)生産・在庫(2025年11月)

  生産・在庫量 前月比
粗鋼生産 6,774 80
(うち電炉) 1,801 9
メーカースクラップ在庫 3,112 79
小棒生産 540 46
(単位:千トン ※メーカースクラップ在庫は2025年10月の数値)■資料:日本鉄源協会

(2)輸出

  数量
(2025年11月)
前月比 単価
(2025年12月)
前月比
スクラップ 590 160 43,900 100
(単位:[数量]千トン/[単価]月平均 東京湾FOB円)■資料:日本鉄源協会 ※価格はヒアリングベースの独自数字

(3)世界粗鋼生産

  生産量 前月比
2025年11月 140,130 3,710
(単位:千トン)■資料:世界鉄鋼協会(WSA)

(4)U.S.A.コンポジット価格

  価格(U.S.ドル) 操業率(%)
2025年11月 2週目 308.33 76.2
3週目 308.33 76.9
4週目 308.33 75.8
2025年12月 1週目 308.33 75.7
2週目 311.00 76.5
3週目 327.00 75.3
4週目 328.33 未入手
■資料:日本鉄源協会
*2023年4月の市況より、価格(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均)の掲載を中止致しました。

Ⅲ.鉄スクラップ市況

2025年12月末、H2ベース、メーカー炉前価格、実勢値

  月初 月末 入荷状況 見込み
北海道 40.5~41.5 40.5~41.5 100% 様子見
東北 42.5~43.5 42.5~43.5 100% 様子見
新潟 41.5~42.5 41.5~42.5 100% 様子見
関東 42.5~44.0 42.5~44.0 100% 様子見
中部 43.5~44.5 43.0~44.0 100%弱~100% 堅調様子見
関西 43.0~44.5 43.0~44.5 100% 様子見
姫路 44.0~44.5 43.5~46.0 100% 様子見
中・四国 44.5中心 44.0中心 100%
九 州 44.5中心 44.0中心 100%
(単位:千円)■出所:日刊市况通信社