市況【2026年5月12日掲載】

Ⅰ. 市況報告

2026年4月の鉄スクラップ国内市況は、2月下旬以来の需給タイト感が継続し各地で上昇基調で推移したが、下旬にはやや落ち着き、様子見の気配となった。東京製鐵は4月に全品種を3回に亘り、合計3,000円値上げした。3月の電炉鋼生産は190.8万トンとなり、前月比13.1%増ではあるものの、前年同月比では0.2%減と2カ月連続の減少となった。2025年度合計の生産は2,080.7万トンで、前年度比3.6%減となった。3月の鉄スクラップ輸出量は59.7万トンと、高水準ながら前年同月比では7.6%減で4カ月連続の前年割れとなった。ただし、2025年度の輸出合計は752.6万トンで、前年度比10.6%の増加となった。2025年度の輸出を向け先別にみると、第1位はベトナム向けで320.4万トン(前年度16.3%増)、次いでバングラデシュ向けが147.6万トン(同82.8%増)、韓国向けが121.1万トン(同15.9%減)であった。輸出単価は円安ドル高の進行もあり上昇が続いている。海外の鉄スクラップ相場は、米国でコンポジット価格が4月第2週~第3週に20ドル下落したものの、総じて堅調であり年初以来の高値が継続している。
4月末のH2炉前価格は、全地域で高値、安値とも2,000円~4,000円の大幅上昇となった。

Ⅱ. 鉄鋼諸指標

(1)生産・在庫(2026年3月)

  生産・在庫量 前月比
粗鋼生産 6,915 526
(うち電炉) 1,908 220
メーカースクラップ在庫 3,054 61
小棒生産 551 97
(単位:千トン ※メーカースクラップ在庫は2026年2月の数値)■資料:日本鉄源協会

(2)輸出

  数量
(2026年3月)
前月比 単価
(2026年4月)
前月比
スクラップ 597 31 53,500 3,000
(単位:[数量]千トン/[単価]月平均 東京湾FOB円)■資料:日本鉄源協会 ※価格はヒアリングベースの独自数字

(3)世界粗鋼生産

  生産量 前月比
2026年3月 159,900 17,400
(単位:千トン)■資料:世界鉄鋼協会(WSA)

(4)U.S.A.コンポジット価格

  価格(U.S.ドル) 操業率(%)
2026年3月 3週目 388.33 77.0
4週目 388.33 77.9
5週目 388.33 79.1
2026年4月 1週目 388.33 79.8
2週目 377.67 80.0
3週目 368.33 79.3
4週目 368.33 未入手
■資料:日本鉄源協会
*2023年4月の市況より、価格(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均)の掲載を中止致しました。

Ⅲ.鉄スクラップ市況

2026年4月末、H2ベース、メーカー炉前価格、実勢値

  月初 月末 入荷状況 見込み
北海道 46.5~47.5 48.5~49.5 100% 様子見
東北 48.5~49.5 51.5~52.5 100% 様子見
新潟 48.0~49.0 51.0~52.0 100%弱~100% 様子見
関東 48.5~50.5 52.5~53.5 100%弱~100% 堅調様子見
中部 48.0~49.0 52.0~53.0 100%弱~100% 堅調様子見
関西 50.0~51.0 53.0~53.5 100%弱 強含み様子見
姫路 49.5~51.0 53.0~54.0 100% 様子見
中・四国 50.0中心 53.0中心 100%弱
九 州 50.0中心 53.0中心 100%
(単位:千円)■出所:日刊市况通信社