Ⅰ. 市況報告
2026年4月の鉄スクラップ国内市況は、2月下旬以来の需給タイト感が継続し各地で上昇基調で推移したが、下旬にはやや落ち着き、様子見の気配となった。東京製鐵は4月に全品種を3回に亘り、合計3,000円値上げした。3月の電炉鋼生産は190.8万トンとなり、前月比13.1%増ではあるものの、前年同月比では0.2%減と2カ月連続の減少となった。2025年度合計の生産は2,080.7万トンで、前年度比3.6%減となった。3月の鉄スクラップ輸出量は59.7万トンと、高水準ながら前年同月比では7.6%減で4カ月連続の前年割れとなった。ただし、2025年度の輸出合計は752.6万トンで、前年度比10.6%の増加となった。2025年度の輸出を向け先別にみると、第1位はベトナム向けで320.4万トン(前年度16.3%増)、次いでバングラデシュ向けが147.6万トン(同82.8%増)、韓国向けが121.1万トン(同15.9%減)であった。輸出単価は円安ドル高の進行もあり上昇が続いている。海外の鉄スクラップ相場は、米国でコンポジット価格が4月第2週~第3週に20ドル下落したものの、総じて堅調であり年初以来の高値が継続している。
4月末のH2炉前価格は、全地域で高値、安値とも2,000円~4,000円の大幅上昇となった。
Ⅱ. 鉄鋼諸指標
(1)生産・在庫(2026年3月)
| |
生産・在庫量 |
前月比 |
| 粗鋼生産 |
6,915 |
+526 |
| (うち電炉) |
1,908 |
+220 |
| メーカースクラップ在庫※
|
3,054 |
-61 |
| 小棒生産 |
551 |
+97 |
| (単位:千トン ※メーカースクラップ在庫は2026年2月の数値)■資料:日本鉄源協会 |
(2)輸出
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数量 (2026年3月) |
前月比 |
単価 (2026年4月) |
前月比 |
| スクラップ |
597 |
-31 |
53,500 |
+3,000 |
| (単位:[数量]千トン/[単価]月平均 東京湾FOB円)■資料:日本鉄源協会 ※価格はヒアリングベースの独自数字 |
(3)世界粗鋼生産
| |
生産量 |
前月比 |
| 2026年3月 |
159,900 |
+17,400 |
| (単位:千トン)■資料:世界鉄鋼協会(WSA) |
(4)U.S.A.コンポジット価格
| |
価格(U.S.ドル) |
操業率(%) |
| 2026年3月 |
3週目 |
388.33 |
77.0 |
| 4週目 |
388.33 |
77.9 |
| 5週目 |
388.33 |
79.1 |
| 2026年4月 |
1週目 |
388.33 |
79.8 |
| 2週目 |
377.67 |
80.0 |
| 3週目 |
368.33 |
79.3 |
| 4週目 |
368.33 |
未入手 |
| ■資料:日本鉄源協会 |
| *2023年4月の市況より、価格(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均)の掲載を中止致しました。 |
Ⅲ.鉄スクラップ市況
2026年4月末、H2ベース、メーカー炉前価格、実勢値
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月初 |
月末 |
入荷状況 |
見込み |
| 北海道
| 46.5~47.5 |
48.5~49.5 |
100% |
様子見 |
| 東北
| 48.5~49.5 |
51.5~52.5 |
100% |
様子見 |
| 新潟
| 48.0~49.0 |
51.0~52.0 |
100%弱~100% |
様子見 |
| 関東
| 48.5~50.5 |
52.5~53.5 |
100%弱~100% |
堅調様子見 |
| 中部
| 48.0~49.0 |
52.0~53.0 |
100%弱~100% |
堅調様子見 |
| 関西
| 50.0~51.0 |
53.0~53.5 |
100%弱 |
強含み様子見 |
| 姫路
| 49.5~51.0 |
53.0~54.0 |
100% |
様子見 |
| 中・四国
| 50.0中心 |
53.0中心 |
100%弱 |
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| 九 州
| 50.0中心 |
53.0中心 |
100% |
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| (単位:千円)■出所:日刊市况通信社 |