Ⅰ. 市況報告
2026年7月の鉄スクラップ国内市況は、輸出価格の低下や電炉メーカーの夏季減産を反映し、全国で下落局面となっている。月末には為替介入で円が急伸し、相場をさらに押し下げた。東京製鐵は7月中に7回に亙り値下げを実施し、各拠点の特級価格は累計1000円~3500円下落した。6月の電炉鋼生産は184.3万トンとなり、前月比で1.6%増ながら、前年同月比では3.3%減と3か月振りに前年割れとなった。1~6月累計では前年同期比0.3%減の1068.3万トンとほぼ前年並みの水準が続いている。6月の鉄スクラップ輸出量は59.0万トンと、前月比1.0%減となる一方、前年同月比では5.1%増と、7カ月ぶりに前年同月を上回った。1~6月累計では、前年同期比7.4%減の353.7万トンとなった。1~6月の輸出を向け先別にみると、第1位はベトナム向けで151.5万トン(前年同期比9.8%減)、次いでバングラデシュ向け79.7万トン(同23.5%増)、韓国向け55.1万トン(同11.3%減)、タイ向け28.8万トン(同147.4%増)であった。輸出単価は6月以降下落に転じており、7月(平均)は前月比2000円下落した。海外鉄鋼市況は総じて軟調であり、米国のコンポジット価格は、7月中に約7ドル低下した。7月末のH2炉前価格は各地域とも前月末比で1000円~4000円下落しており、いずれも続落の気配となっている。
Ⅱ. 鉄鋼諸指標
(1)生産・在庫(2026年6月)
| |
生産・在庫量 |
前月比 |
| 粗鋼生産 |
6,798 |
-144 |
| (うち電炉) |
1,843 |
+28 |
| メーカースクラップ在庫※
|
2,944 |
-156 |
| 小棒生産 |
521 |
-31 |
| (単位:千トン ※メーカースクラップ在庫は2026年5月の数値)■資料:日本鉄源協会 |
(2)輸出
| |
数量 (2026年6月) |
前月比 |
単価 (2026年7月) |
前月比 |
| スクラップ |
590 |
-58 |
51,900 |
-2,000 |
| (単位:[数量]千トン/[単価]月平均 東京湾FOB円)■資料:日本鉄源協会 ※価格はヒアリングベースの独自数字 |
(3)世界粗鋼生産
| |
生産量 |
前月比 |
| 2026年6月 |
155,700 |
-2,400 |
| (単位:千トン)■資料:世界鉄鋼協会(WSA) |
(4)U.S.A.コンポジット価格
| |
価格(U.S.ドル) |
操業率(%) |
| 2026年6月 |
3週目 |
365 |
80.2 |
| 4週目 |
365 |
79.8 |
| 5週目 |
365 |
80.4 |
| 2026年7月 |
1週目 |
365 |
79.7 |
| 2週目 |
363,67 |
79.3 |
| 3週目 |
358.33 |
80.5 |
| 4週目 |
358.33 |
81.0 |
| ■資料:日本鉄源協会 |
| *2023年4月の市況より、価格(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均)の掲載を中止致しました。 |
Ⅲ.鉄スクラップ市況
2026年7月末、H2ベース、メーカー炉前価格、実勢値
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月初 |
月末 |
入荷状況 |
見込み |
| 北海道
| 49.5~50.5 |
47.5~48.5 |
100% |
続落 |
| 東北
| 52.5~53.5 |
49.0~50.0 |
100% |
続落 |
| 新潟
| 52.0~53.0 |
48.0~49.0 |
100%~100%強 |
続落 |
| 関東
| 53.5~54.0 |
49.5~51.0 |
100%~100%強 |
続落 |
| 中部
| 53.0~54.0 |
52.0~53.0 |
100% |
続落 |
| 関西
| 53.5~54.5 |
51.5~52.5 |
100%~100%強 |
続落 |
| 姫路
| 53.5~55.5 |
51.5~53.5 |
100% |
続落 |
| 中・四国
| 54.0中心 |
52.0中心 |
100% |
ー |
| 九 州
| 53.5中心 |
52.0中心 |
100% |
ー |
| (単位:千円)■出所:日刊市况通信社 |