10/01/04 | 12/01 | 11/04 | 10/01 | 09/01 | 08/03 |
07/01 | 06/01 | 05/01 | 04/01 | 03/02 | 02/02 |
12月の国内市況は、各地区とも概ね小幅な値動きで推移した。スクラップの国内主要需要先である電炉メーカーは、製品需要が未曾有の低迷に陥っていることから、引き続き大幅減産を余儀なくされている。こうしたなかにあってもスクラップ価格が小幅変動にとどまったのは、経済不況下、市中発生量が依然大きく落ち込んでいること、さらに東アジア向け輸出が高水準を維持し、しかも輸出価格が国内市況を先導する状況がほぼ1年続いていること等からである。関東・中部・関西主要3地区の12月市況価格をみると、3地区平均では月間で500円程度の小幅上昇であった。
なお、昨年末発表された経産省の1~3月期粗鋼需要量は、引き続き輸出主導で、ほぼ前期並みの2,672万トンを想定しているが、建設需要を中心に国内需要はさらに下振れリスクもあり、先行き慎重な見極めが必要としている。
(単位:千トン)
粗鋼生産 | 8,858 | 前月比 + 57 |
---|---|---|
うち電炉 | 1,814 | 前月比 - 8 |
メーカースクラップ在庫(10月) | 3,231 | 前月比 - 81 |
小 棒 生 産 | 694 | 前月比 - 51 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 54,400 | 前月比 -2,100 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 61,600 | 前月比 -2,600 |
スクラップ | 23,300 | 前月比 - 100 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 18.0~22.5 | 実 18.0~22.5 | ~ 100%超 | 様子見 |
東北 | 実 20.0~26.5 | 実 16.5~23.0 | ~ 100%超 | 〃 |
新潟 | 実 14.0~22.5 | 実 14.0~22.5 | ~ 100% | 〃 |
関東 | 実 24.0~25.5 | 実 24.0~25.5 | ~ 100%強 | 〃 |
中部 | 実 24.0中心 | 実 23.5~24.5中心 | 100% | 〃 |
関西 | 実 23.5~25.0中心 | 実 25.0~26.0 | 100%前後 | 強基調 |
姫路 陸 | 建・実 25.5 | 建・実 25.0 | 100%前後 | 上げ含み |
海 | +500円 | +500円 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 25.5~27.0 | 25.5~27.0 | 100% | - |
九州 陸 | 実 24.5~26.0 | 実 24.5~26.0 | 100% | - |
海 | ± 0 | ± 0 | 〃 | - |
11月の国内市況は、月前半には緩やかながらも上昇傾向をたどったが、その後月末にかけて様子見状況になっている。前半の上向き局面は、高炉メーカーからのスクラップ需要が高まったほか、中国、韓国中心に輸出成約が進んだことなどから、市中発生くずの大幅減少等供給面が依然として低調に推移するなかで、国内市況価格を押し上げる要因となった。しかし、電炉メーカーは引き続き大幅減産に陥っており、つれてスクラップの引合いも大きく落ち込む状況は継続。また、円高急進に伴う輸出への影響懸念も台頭して、月末に至って、弱気配の様子見商状となっている。関東・中部・関西主要3地区の11月市況価格は、やや跛行性がみられるものの、3地区平均では、月間で1,000円程度と小幅上伸した。
(単位:千トン)
粗鋼生産 | 8,800 | 前月比 + 531 |
---|---|---|
うち電炉 | 1,822 | 前月比 - 5 |
メーカースクラップ在庫(9月) | 3,312 | 前月比 - 150 |
小 棒 生 産 | 745 | 前月比 - 8 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 56,500 | 前月比 -3,400 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 64,200 | 前月比 -4,300 |
スクラップ | 23,400 | 前月比 + 900 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 14.5~19.5 | 実 18.0~22.5 | ~100%超 | 様子見 |
東北 | 実 13.0~20.0 | 実 20.0~26.5 | ~100%超 | 〃 |
新潟 | 実 12.5~20.0 | 実 14.0~22.5 | ~100% | 〃 |
関東 | 実 22.5~24.0 | 実 24.0~25.5 | ~100% | 〃 |
中部 | 実 21.0~22.0中心 | 実 24.0中心 | 100% | 〃 |
関西 | 実 24.0~25.5中心 | 実 23.5~25.0中心 | 100%前後 | 軟調様子見 |
姫路 陸 | 建・実 23.0 | 建・実 25.5 | 100%前後 | 様子見 |
海 | +500円 | +500円 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 24.5~26.0 | 25.5~27.0 | 100% | - |
九州 陸 | 実 23.5~25.0 | 実 24.5~26.0 | 100% | - |
海 | ±0 | ±0 | 〃 | - |
10月の国内市況は引き続き軟化傾向を辿ったが、月末には軟調気配を残しつつも、一服様子見商状となっている。スクラップを巡る内外需要情勢をみると、国内需要面では、マンションなどの住宅建築や非住宅建築の不振から、電炉メーカー中心に製品需要が長期低迷し、大幅減産を余儀なくされており、スクラップ内需も大きく落ち込んでいる。一方、スクラップ輸出は10月に入って以降も引き続き低調に推移したが、その後、中国、韓国などからの引合いが上向き傾向を示している。こうしたなか、供給面ではスクラップの市中発生が依然低調であることから、需給バランスは縮小しながらも大きく崩れることなく推移しているため、輸出環境の変化も加わって、国内市況価格を下支えする状況となっている。関東・中部・関西主要3地区の10月市況価格は、3地区平均では、月末に下げ止まり傾向がみられたものの、月間で3,500円程度軟化した。
(単位:千トン)
粗鋼生産 | 8,269 | 前月比 - 38 |
---|---|---|
うち電炉 | 1,827 | 前月比 + 123 |
メーカースクラップ在庫(8月) | 3,462 | 前月比 - 147 |
小 棒 生 産 | 758 | 前月比 + 20 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 59,900 | 前月比 - 200 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 68,500 | 前月比 - 800 |
スクラップ | 22,500 | 前月比 -4,800 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 20.5~24.5 | 実 14.5~19.5 | ~100% | 様子見 |
東北 | 実 20.0~26.5 | 実 13.0~20.0 | ~100%未満 | 〃 |
新潟 | 実 18.0~25.0 | 実 12.5~20.0 | 100%未満 | 〃 |
関東 | 実 25.0~27.0 | 実 22.5~24.0 | 70~100% | 〃 |
中部 | 実 25.5~26.0中心 | 実 21.0 ~22.0中心 | ~100% | 〃 |
関西 | 実 27.5~29.0 | 実 24.0~25.5中心 | 100%前後 | 〃 |
姫路 陸 | 建・実 27.5 | 建・実 23.0 | 100%弱 | 〃 |
海 | +500円 | +500円 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 26.0~27.0 | 24.5~26.0 | 100%未満 | - |
九州 陸 | 実 25.0~26.5 | 実 23.5~25.0 | 100%未満 | - |
海 | ±0 | ±0 | 〃 | - |
軟調気配にて9月入りした国内市況は、その後電炉メーカーの連休操業対応もあって上向きに転じたものの、連休後は再度、下押し局面となっている。これは、主要需要先である建設部門が低迷するなか、電炉減産が継続され、スクラップ輸出についても円高要因が加わって成約が落ち込むなど、厳しい内外スクラップ需要環境を反映している。関東・中部・関西主要3地区の9月市況価格をみると、3地区平均では、月間で2,000円前後下落する結果となった。
なお、9月末に発表された経産省の10~12月期粗鋼需要量は、前期を91万トン、4%上回る2,528万トンの見通しとなっているが、内需は底ばいを続け、本格回復とは言えない状況としており、スクラップの先行き動向も慎重な見方が多い。
(単位:千トン)
粗鋼生産 | 8,307 | 前月比 + 647 |
---|---|---|
うち電炉 | 1,703 | 前月比 + 59 |
メーカースクラップ在庫(7月) | 3,609 | 前月比 - 194 |
小 棒 生 産 | 738 | 前月比 + 45 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 59,900 | 前月比 +2,600 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 69,200 | 前月比 +2,500 |
スクラップ | 27,300 | 前月比 - 500 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 22.5~26.5 | 実 20.5~24.5 | 100%超 | 弱基調 |
東北 | 実 22.0~28.5 | 実 20.0~26.5 | 100%超 | 〃 |
新潟 | 実 20.0~27.0 | 実 18.0~25.0 | 100% | 〃 |
関東 | 実 27.0~29.5 | 実 25.0~27.0 | 100~100%強 | 〃 |
中部 | 実 28.0中心 | 実 25.5~26.0中心 | 100~100%超 | 〃 |
関西 | 実 29.0~30.0中心 | 実 27.5~29.0 | 100%前後 | 〃 |
姫路 陸 | 建・実 28.5~29.0 | 建・実 27.5 | 100%前後 | 〃 |
海 | +500円 | +500円 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 28.0~30.0 | 26.0~27.0 | 100% | - |
九州 陸 | 実 27.0~28.5 | 実 25.0~26.5 | 100% | - |
海 | ±0 | ±0 | 〃 | - |
8月の国内市況は依然、堅調に推移し、旧盆休み明け後も強基調を持続したが、月末に至って軟化傾向を示した。これは、輸出が好調を維持し、引き続き国内市況を先導したものの、月末には中国や韓国の慎重な買い姿勢等が影響している。しかし、電炉メーカーの夏季減産下にあっても、鉄スクラップの輸出出荷は高水準を続ける一方、供給面でスクラップの市中回収が依然低調であることから、需給バランス上は大きく緩和することなく、各地区とも底堅く推移している。この結果、関東・中部・関西主要3地区の8月市況価格をみると、3地区平均では、月間で1,500円前後の上昇となった。
(単位:千トン)
粗鋼生産 | 7,660 | 前月比 + 777 |
---|---|---|
うち電炉 | 1,644 | 前月比 - 37 |
メーカースクラップ在庫(6月) | 3,803 | 前月比 - 160 |
小 棒 生 産 | 693 | 前月比 - 51 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 57,300 | 前月比 + 600 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 66,700 | 前月比 + 100 |
スクラップ | 27,800 | 前月比 +3,200 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 21.5~26.0 | 実 22.5~26.5 | 100%超 | 弱含み |
東北 | 実 20.0~26.0 | 実 22.0~28.5 | 100%超 | 値下がり |
新潟 | 実 19.5~25.5 | 実 20.0~27.0 | 100%未満 | 値下がり |
関東 北 | 実 26.5~28.5 | 実 27.0~29.5 | 100%前後 | 値下がり |
湾 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
中部 | 実 26.5~27.0 | 実 28.0中心 | 100~100%超 | 値下がり |
関西 | 実 27.0~27.5中心 | 実 29.0~30.0中心 | 100%前後 | 値下がり |
姫路 陸 | 建・実 27.0 | 建・実 28.5~29.0 | 100%前後 | 値下がり |
海 | +500円 | +500円 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 28.5~30.0 | 28.0~30.0 | 100% | - |
九州 陸 | 実 26.5~28.0 | 実 27.0~28.5 | 100% | - |
海 | ±0 | ±0 | 〃 | - |
7月の国内市況は、一時的に一服気配の様相を呈したものの、概ねジリ高展開となった。国内の鉄スクラップ需給について今年上半期(1~6月期)をみると、国内需要は粗鋼生産が前年同期比41%減(うち電炉粗鋼45%減)の大幅減産を反映して大きく落ち込んだものの、輸出は同74%増と史上最高を記録し、しかも国内市中発生は細り、低調であったことから、需給バランスは堅調に推移した。こうした傾向は、7月に入っても続き、依然として市中鉄スクラップの品薄感が強いなか、東アジア圏の中国、韓国ミル等からの引き合いは活発で、輸出価格は上伸し、国内市況を押し上げる状況となっている。関東・中部・関西主要3地区の7月市況価格は3地区平均では、月間で2,500円程度上昇した。
(単位:千トン)
粗鋼生産 | 6,883 | 前月比 + 407 |
---|---|---|
うち電炉 | 1,681 | 前月比 + 45 |
メーカースクラップ在庫(5月) | 3,963 | 前月比 - 429 |
小 棒 生 産 | 744 | 前月比 - 15 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 56,700 | 前月比 - 2,300 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 66,700 | 前月比 - 1,800 |
スクラップ | 24,600 | 前月比 + 2,500 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 19.0~24.0 | 実 21.5~26.0 | 100%未満 | 強含み |
東北 | 実 17.0~24.0 | 実 20.0~26.0 | 100%未満 | ジリ高 |
新潟 | 実 15.0~24.0 | 実 19.5~25.5 | 100%未満 | 強気配 |
関東 北 | 実 24.5~26.0 | 実 26.5~28.5 | 100%未満 | ジリ高 |
湾 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
中部 | 実 23.5~24.0中心 | 実 26.5~27.0 | 80~90%程度 | 強気配 |
関西 | 実 24.5~26.0中心 | 実 27.0~27.5中心 | 90%程度 | 上げ含み |
姫路 陸 | 建・実 25.0 | 建・実 27.0 | 100%未満 | 強気配 |
海 | +500円 | +500円 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 25.0~25.5 | 28.5~30.0 | 100%未満 | - |
九州 陸 | 実 24.0~25.5 | 実 26.5~28.0 | 100%未満 | - |
海 | ±0 | ±0 | 〃 | - |
6月の国内市況は、概ね底固い動きを示したが、月末に至って一部で一服気配がでており、様子見展開。これは輸出が、引き続き堅調に推移し、国内市況を牽引したが、月末にかけて円高傾向も加わって輸出成約の頭打ちが影響している。しかし、輸出船積みは高水準を続けており、4月、5月の輸出実績は月間で100万トンを超えるなど3ヵ月連続して史上最高を記録した。一方、国内需要面では、スクラップ発生は依然低調ながらも、大幅に落ち込んだ鉄鋼生産は大底を脱し、高炉メーカーによるスクラップ外部調達再開の動きも顕著になってきたことから、需要は上向いてきている。関東・中部・関西主要3地区の6月市況価格は、3地区平均では月間2,000~3,000円の上昇となった。
なお、6月末に発表された経産省の7~9月期粗鋼需要量は、底打ちを鮮明に打ち出し、前期を273万トン、14%上回る2,177万トンと1~3月期を底に2期連続で前期に対して増加する需要見通しとなっている。
(単位:千トン)
粗鋼生産 | 6,477 | 前月比 + 743 |
---|---|---|
うち電炉 | 1,636 | 前月比 + 137 |
メーカースクラップ在庫(4月) | 4,392 | 前月比 - 90 |
小 棒 生 産 | 759 | 前月比 + 49 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 59,000 | 前月比 - 1,700 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 68,500 | 前月比 - 1,900 |
スクラップ | 22,100 | 前月比 + 1,500 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 16.0~21.0 | 実 19.0~24.0 | 100%未満 | 堅調様子見 |
東北 | 実 14.0~22.0 | 実 17.0~24.0 | 100%弱 | 堅調様子見 |
新潟 | 実 14.0~20.5 | 実 15.0~24.0 | 100%前後 | 堅調様子見 |
関東 北 | 実 22.0~23.5 | 実 24.5~26.0 | 100%前後 | 堅調様子見 |
湾 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
中部 | 実 21.0~25.5中心 | 実 23.5~24.0中心 | 100%弱 | 様子見 |
関西 | 実 21.0~21.5 | 実 24.5~26.0中心 | 90%程度 | 様子見 |
姫路 陸 | 建・実 21.0 | 建・実 25.0 | 100%未満 | 強含み |
海 | +500円 | +500円 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 21.5~22.0 | 25.0~25.5 | 100%未満 | - |
九州 陸 | 実 20.5~22.0 | 実 24.0~25.5 | 100%未満 | - |
海 | ±0 | ±0 | 〃 | - |
5月の鉄スクラップ市況は、GW明けも輸出の勢いが継続し小幅ながらも上昇したあといったん軟化の気配を見せたものの月末にかけては一部地域では堅調になる等小幅な動きで現況は総じて様子見の状況となっている。浜値は一旦FOBで24,500円あたりまで上昇した。しかしその後は、中国の過剰生産抑制政策が再び浮上したこと、韓国電炉のスクラップ在庫が過剰気味となるなど月半ばに23,500円まで下落した。それに応じるように、市況は全国的に軟調・様子見に変化したが、現在は目立った動きなく様子見の状況。6月も輸出の勢いは続く一方で、成約残は非常に多いと言われていて浜値先行のマーケットが続いている。
全体としてみると、不況のおり建物解体・廃車・工場発生いずれもスクラップ発生が少ない半面、輸出の需要量が多く、電炉も必要量を手当てしなければならないということが重なり、下がりにくい状況になっており、特に輸出の動向や一部高炉の動きによっては再び上昇する可能性もある。
(単位:千トン)
粗鋼生産 | 5,734 | 前月比 - 5 |
---|---|---|
うち電炉 | 1,499 | 前月比 + 213 |
メーカースクラップ在庫(3月) | 4,482 | 前月比 + 53 |
小 棒 生 産 | 710 | 前月比 + 20 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 60,900 | 前月比 - 1,600 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 70,500 | 前月比 - 2,100 |
スクラップ | 20,600 | 前月比 + 2,100 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 15.0~20.0 | 実 16.0~21.0 | 100%弱 | 堅調様子見 |
東北 | 実 13.0~20.0 | 実 14.0~22.0 | 100%弱 | 様子見 |
新潟 | 実 13.0~20.0 | 実 14.0~20.5 | 100%弱 | 様子見 |
関東 北 | 実 21.0~22.0 | 実 22.0~23.5 | 100%前後 | 堅調様子見 |
湾 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
中部 | 実 20.0~20.5中心 | 実 21.0~25.5中心 | 100%未満 | 様子見 |
関西 | 実 20.0~21.5 | 実 21.0~21.5 | 100% | 堅調様子見 |
姫路 陸 | 建・実 19.5 | 建・実 21.0 | 100% | 様子見 |
海 | +500円 | +500円 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 20.0~20.5 | 21.5~22.0 | 100%未満 | - |
九州 陸 | 実 19.0~20.5 | 実20.5~22.0 | 100%未満 | - |
海 | ± 0 | ± 0 | 〃 | - |
国内市況は2月、3月と軟化傾向をたどったが、4月に入って強基調に推移した。これには、電炉メーカー等の大幅減産から、国内鉄スクラップ需要が依然大きく落ち込むなか、中国、韓国をはじめ東アジア向けの輸出積み出しが引き続き好調であり、しかも新規成約価格も国内水準を上回るなど、輸出が需給調整及び価格下支え要因として大きく寄与している。関東・中部・関西主要3地区の市況価格をみると3地区平均では、月間で4,000円前後上昇した。
なお、3月実績の発表に伴う平成21年度累計のスクラップ輸出量をみると627万トンで、前年度の643万トンに比べ、16万トン、3%の減少(過去最高は19年度の754万トン)。21年度国別輸出は、中国が368万トン(前年度247万トン)と増加したものの、韓国225万トン(同331万トン)、台湾17万トン(同40万トン)は減少した。
(単位:千トン)
粗鋼生産 | 5,739 | 前月比 + 260 |
---|---|---|
うち電炉 | 1,286 | 前月比 - 17 |
メーカースクラップ在庫(2月) | 4,429 | 前月比 + 152 |
小 棒 生 産 | 690 | 前月比 + 20 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 62,800 | 前月比 - 4,100 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 73,100 | 前月比 - 4,100 |
スクラップ | 18,500 | 前月比 + 2,200 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 10.0~16.0 | 実 15.0~20.0 | 100%弱 | 堅調様子見 |
東北 | 実 9.0~16.0 | 実 13.0~20.0 | 100% | 様子見 |
新潟 | 実 13.0~15.0 | 実 13.0~20.0 | 100%弱 | 様子見 |
関東 北 | 実 15.0~18.0 | 実 21.0~22.0 | 100%前後 | 堅調様子見 |
湾 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
中部 | 実 16.5~17.5 | 実 20.0~20.5中心 | 100%未満 | 様子見 |
関西 | 実 16.0~18.0 | 実 20.0~21.5 | 100% | 堅調様子見 |
姫路 陸 | 建・実 16.0 | 建・実 19.5 | 100% | 様子見 |
海 | +500円 | +500円 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 16.5~17.0 | 20.0~20.5 | 100%未満 | - |
九州 陸 | 実 15.5~17.0 | 実 19.0~20.5 | 100%未満 | - |
海 | ±0 | ±0 | 〃 | - |
3月の国内市況は、前月に引き続き軟化傾向を示したが、月後半にはなお弱気配が残るものの、一服・様子見商状となった。鉄スクラップの需要面では、1~3月期粗鋼生産が前年比4割減少と見込まれるなど、大幅減産を反映して引き続き低迷した。このため、スクラップの市中発生も大きく落ち込む状態が続くも、需給状況に目立った変化はみられない。こうしたなか、月半ば以降スクラップの輸出引合いが中国、韓国等を中心に上向き、需給、価格両面から国内市况の下支え要因となっている。関東・中部・関西主要3地区の市況価格をみると3地区平均では、月間で2,000円弱低下した。なお、3月末に発表された経産省の4~6月期粗鋼需要量は、製品在庫調整の遅れもあって1,783万トン、前年比43%減と依然低水準の需要見通しとなっている。
(単位:千トン)
粗鋼生産 | 5,475 | 前月比 - 903 |
---|---|---|
うち電炉 | 1,299 | 前月比 + 7 |
メーカースクラップ在庫(1月) | 4,277 | 前月比 + 169 |
小 棒 生 産 | 670 | 前月比 + 88 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 66,900 | 前月比 -5,000 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 77,200 | 前月比 -5,300 |
スクラップ | 16,300 | 前月比 -2,800 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 8.0~11.5 | 実 10.0~16.0 | 100%超 | 様子見 |
東北 | 実 12.0~17.0 | 実 9.0~16.0 | 100%超 | 様子見 |
新潟 | 実 13.0~15.0 | 実 13.0~15.0 | 100% | 慎重様子見 |
関東 北 | 実 19.0~20.5 | 実 15.0~18.0 | 80~100%前後 | 強含み様子見 |
湾 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
中部 | 実 16.0~17.5 | 実 16.5~17.5 | 100% | 様子見 |
関西 | 実 18.0~20.5 | 実 16.0~18.0 | 100%~ | 保合い様子見 |
姫路 陸 | 建・実 18.5 | 建・実 16.0 | 100%超 | 保合い様子見 |
海 | +500円 | +500円 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 18.0~19.0 | 16.5~17.0 | 100%超 | - |
九州 陸 | 実 16.5~19.0 | 実 15.5~17.0 | 100%超 | - |
海 | ±0 | ±0 | 〃 | - |
2月の国内市況は、月初の様子見状況からその後、やや弱基調の展開となった。鉄スクラップの需給環境をみると、需要面では電炉メーカー中心に大幅減産が継続されるなか、各地区大きく落ち込んでいるが、反面、市中発生供給も引き続き著しく減少していることから、概ね縮小均衡を維持する状況で推移している。しかし、これまで国内市況を先導、下支えしてきた輸出は、中国、韓国の買い一服と、海外市況の低下から数量・価格ともに下押し状況にある。こうしたことから関東・中部・関西主要3地区平均の市況価格をみると、2月平均価格は前月平均を2,000円前後上回ったものの、月初と月末対比の月間では1,000~2,000円軟化した。
(単位:千トン)
粗鋼生産 | 6,379 | 前月比 -1,109 |
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うち電炉 | 1,292 | 前月比 - 287 |
メーカースクラップ在庫(12月) | 4,109 | 前月比 + 473 |
小 棒 生 産 | 582 | 前月比 - 4 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 72,600 | 前月比 -5,000 |
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H 形 鋼 | 83,300 | 前月比 -4,600 |
スクラップ | 19,100 | 前月比 +2,100 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 9.0~12.5 | 実 8.0~11.5 | 100%前後 | 弱含み |
東北 | 実 14.0~18.5 | 実 12.0~17.0 | 100% | 値下がり |
新潟 | 実 15.0~17.0 | 実 13.0~15.0 | 100% | 弱含み様子見 |
関東 北 | 実 20.5~22.0 | 実 19.0~20.5 | 100%前後 | ジリ安展開 |
湾 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
中部 | 実 16.0~20.0 | 実 16.0~17.5 | 100% | 値下がり |
関西 | 実 20.0~23.0 | 実 18.0~20.5 | 100%~ | 弱含み |
姫路 陸 | 建・実 20.5 | 建・実 18.5 | 100%前後 | 弱含み |
海 | +500円 | +500円 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 21.0~22.0 | 18.0~19.0 | 100%超 | - |
九州 陸 | 実18.5~22.0 | 実16.5~19.0 | 100%超 | - |
海 | ±0 | ±0 | 〃 | - |
1月の国内市況は、年明け当初の様子見商状から、その後徐々に上昇傾向をたどった。経済の急速な悪化により、高炉及び電炉メーカーはいずれも記録的な減産を継続、鉄スクラップ需要も大きく減退している。しかしその一方、スクラップ供給も市中発生、工場発生ともに大幅減少となり、需要・供給の双方が更に縮小して、需給バランスそのものはむしろ引きしまった状況となった。また、スクラップ輸出が中国中心に引き続き堅調に推移しており、関東地区先導の価格押し上げ要因となった。関東・中部・関西主要3地区の市況価格をみると、各地区若干の跛行性がみられるものの、3地区平均では、月間で5,000円前後上昇した。
(単位:千トン)
粗鋼生産 | 7,748 | 前月比 -1,327 |
---|---|---|
うち電炉 | 1,579 | 前月比 - 566 |
メーカースクラップ在庫(11月) | 4,505 | 前月比 - 196 |
小 棒 生 産 | 586 | 前月比 - 125 |
(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)
異形棒鋼 | 77,600 | 前月比 -8,900 |
---|---|---|
H 形 鋼 | 87,900 | 前月比 -9,300 |
スクラップ | 17,000 | 前月比 +1,400 |
(資料:日刊市况通信社/単位:千円)
月 初 | 月 末 | 入荷状況(%) | 見 込 | |
---|---|---|---|---|
北海道 | 実 5.5~9.5 | 実 9.0~12.5 | 100%前後 | 様子見 |
東北 | 実 8.0~11.0 | 実 14.0~18.5 | 100%未満 | 堅調様子見 |
新潟 | 実 10.1~13.0 | 実 15.0~17.0 | 100%未満 | ジリ高 |
関東 北 | 実 13.5~17.0 | 実 20.5~22.0 | 100%未満 | 堅調様子見 |
湾 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
中部 | 実 14.0~15.5 | 実 16.0~20.0 | 100%未満 | 堅調様子見 |
関西 | 実 15.0~17.0 | 実 20.0~23.0 | 90%~ | 強含み |
姫路 陸 | 建・実 15.5 | 建・実 20.5 | 100%前後 | 強含み |
海 | +500円 | +500円 | 〃 | 〃 |
中・四国 | 16.0~17.5 | 21.0~22.0 | 100% | - |
九州 陸 | 実 14.0~17.5 | 実 18.5~22.0 | 100% | - |
海 | ±0 | ±0 | 〃 | - |