一般社団法人日本鉄リサイクル工業会マーケット情報アーカイブ

国内の動向

H29/01/04 12/01 11/01 10/03 09/01 08/01
07/01 06/01 05/02 04/01 03/01 02/01

(市況報告) - 平成29年1月4日

Ⅰ.市況報告

 12月の国内鉄スクラップ相場は一段と上昇し、前月末と比べ各地で1,500~3,000円値上がりした。月末の関東地区H2炉前価格は@¥26,500~27,500と、2014年12月以来2年ぶりの高値を付けている。
1~3月期の原料炭契約価格が$285と前期比$85大幅高で決まり、原料高を転嫁するための鋼材値上げが世界的に相次いでいる。こうした流れを背景に鉄スクラップも国内外で騰勢を強め、米国産スクラップ成約価格はトルコ向けが$296(CFR)、韓国向けが$283(CFR)とともに$300へ向け右肩上がりで推移した。1ドル=117円台に進んだ円安ドル高も日本産スクラップに追い風となり、韓国向けH2輸出FOB価格は前月末比¥3,000高の¥28,000に続伸した。
国内鉄スクラップ相場は全国的に強含みのまま越年しており、今後も堅調に推移するとの見方が根強い。一方で、鉄鋼価格の急騰を先導してきた原料炭スポット価格はすでに大幅な下落に見舞われており、相場先行きを警戒する声も徐々に出始めている。


Ⅱ. 鉄鋼諸指標 (資料:日本鉄源協会 ただしスクラップ輸出価格はヒアリングベースの独自数字)

(1) 生産・在庫(2016年11月)

(単位:千トン)

粗 鋼 生 産 8,618 前月比 -444
 うち電炉 2,044 前月比 - 80
 メーカースクラップ在庫
(2016年10月)
2,983 前月比 -117
小 棒 生 産   723 前月比 -  9

(2)価格(2016年12月)

(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)

異 形 棒 鋼 50,900 前月比 +2,100
H 形 鋼 68,300 前月比 +2,000
スクラップ 24,200 前月比 +2,700


Ⅲ.鉄スクラップ市況

2016年12月末、H2 ベ-ス メーカー炉前価格、実勢値

(資料:日刊市况通信社/単位:千円)

  月 初 月 末 入荷状況(%) 見 込
北海道 21.0~22.0 22.5~23.5 100% 様子見
東北 22.5~23.5 25.0~26.0 100% 強含み様子見
新潟 22.5~23.5 25.0~26.0 100% 強含み様子見
関東 24.0~24.5 26.5~27.5 100% 強含み様子見
中部 24.0~25.0 26.5~27.5 100% 様子見
関西 24.5~26.0 25.5~27.0 100%強 様子見
姫路 24.0~25.0 25.5~26.5 100%弱 様子見
中・四国 24.0中心 25.5中心 100%弱 様子見
九州 23.5中心 25.5中心 100%弱 様子見

 

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(市況報告) - 平成28年12月1日

Ⅰ.市況報告

11月の国内鉄スクラップ市況は、前月末に端を発した上げ基調が鮮明となり各地区で@¥5,000~6,000の値上がりを記録し、関東地区のH2月末価格は@¥24,000~24,500レベルと今年5月以来6ヶ月ぶりの高値となっている。
この値上がりは、高炉原料の原料炭、鉄鉱石の急騰が世界的な鋼材の値上がりを誘発し、それが鉄スクラップ国際市況にも波及したことにある。トルコ向けの米国産鉄スクラップ価格は月央に@$280CFR近くまで上昇したと伝えられ、鉄スクラップの輸入から遠ざかっていた中国筋も製鉄原料の先高を見込み輸入成約したことが報道されている。日本は、米国大統領選挙後の意外感のある円安も後押しした形で日本産鉄スクラップに割安感が生じて輸出向けFOB価格がまず上昇し、それに連れて国内価格が上昇した。電炉メーカーも鉄スクラップ価格の値上がりを鋼材価格に転嫁すべく尽力している。
月後半には急激な値上がりに対する警戒感も出て、輸出向け価格の一部値下りもあったが、月末に中国国内で鋼材や鉄鉱石価格の再上昇が伝えられるなど、市場には先行き高安両面の見方が混在している。


Ⅱ. 鉄鋼諸指標 (資料:日本鉄源協会 ただしスクラップ輸出価格はヒアリングベースの独自数字)

(1) 生産・在庫(2016年10月)

(単位:千トン)

粗 鋼 生 産 9,062 前月比 +620
 うち電炉 2,124 前月比 +212
 メーカースクラップ在庫
(2016年9月)
3,100 前月比 +149
小 棒 生 産   732 前月比 + 52

(2)価格(2016年11月)

(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)

異 形 棒 鋼 48,800 前月比 +  500
H 形 鋼 66,300 前月比  +  300
スクラップ 21,500 前月比 +3,300


Ⅲ.鉄スクラップ市況

2016年11月末、H2 ベ-ス メーカー炉前価格、実勢値

(資料:日刊市况通信社/単位:千円)

  月 初 月 末 入荷状況(%) 見 込
北海道 17.0~18.0 21.0~22.0 100% 様子見
東北 18.0~19.0 22.5~23.5 100% 様子見
新潟 17.5~18.5 22.5~23.5 100% 様子見
関東 18.5~19.5 24.0~24.5 100% 様子見
中部 19.0~19.5 24.0~25.0 100%弱 堅調様子見
関西 19.5~20.0 24.5~26.0 100%弱 様子見
姫路 19.5~20.0 24.0~25.0 100% 様子見
中・四国 19.5中心 24.0中心 100%弱 様子見
九州 19.5中心 23.5中心 100% 様子見

 

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(市況報告) - 平成28年11月1日

Ⅰ.市況報告

10月の国内鉄スクラップ相場は、全国的に概ね様子見横ばいで推移した。電炉メーカーの購入量や輸出数量は盛り上がりを欠き、国内の需給バランスに大きな変化は見られなかった。月末時点のH2炉前価格は、関東が@¥18,500~19,500、関西が@¥19,500~20,000と、ともに前月末とほぼ同じレベルとなっている。
一方、海外では原料炭価格の大幅上昇を背景にトルコ向け欧米スクラップ成約価格が月間で$25程度反発し、日本からの新規輸出相場も久方ぶりに台湾向け商談が再開されるなど強含みに転じた。国内高炉メーカーの市中スクラップ購入量が10月に一段と増加したことも影響し、新断ちの輸出成約価格は月間で¥3,500程度上昇している。
国内では引き続き電炉製品の秋需不振がささやかれているものの、上級スクラップへの引き合いは国内外で堅調であり、原料炭スポット価格の上昇も続いていることから、約2ヵ月にわたって横ばい推移してきた国内H2価格も今後は強基調に転じるとの見方が増えている。


Ⅱ. 鉄鋼諸指標 (資料:日本鉄源協会 ただしスクラップ輸出価格はヒアリングベースの独自数字)

(1) 生産・在庫(2016年9月)

(単位:千トン)

粗 鋼 生 産 8,442 前月比 -476
 うち電炉 1,912 前月比 +165
 メーカースクラップ在庫
(2016年8月)
2,951 前月比 -110
小 棒 生 産   680 前月比 + 27

(2)価格(2016年10月)

(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)

異 形 棒 鋼 48,300 前月比 -300
H 形 鋼 66,000 前月比  +/-0
スクラップ 18,200 前月比 -100


Ⅲ.鉄スクラップ市況

2016年10月末、H2 ベ-ス メーカー炉前価格、実勢値

(資料:日刊市况通信社/単位:千円)

  月 初 月 末 入荷状況(%) 見 込
北海道 17.0~18.0 17.0~18.0 100% 様子見横ばい
東北 19.5~20.5 18.0~19.0 100% 様子見横ばい
新潟 18.0~19.0 17.5~18.5 100% 様子見横ばい
関東 18.5~19.5 18.5~19.5 100%強 様子見横ばい
中部 18.5~19.5 19.0~19.5 100% 様子見横ばい
関西 19.0~20.0 19.5~20.0 100%弱 強含み
姫路 19.5~20.5 19.5~20.0 100%弱 強含み
中・四国 19.5中心 19.5中心 100%弱 強含み
九州 19.5中心 19.5中心 100% 強含み

 

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(市況報告) - 平成28年10月3日

Ⅰ.市況報告

9月の国内鉄スクラップ相場は、大きな価格変動もなく比較的穏やかに推移した。関東地区の価格は、輸出相場が下落基調を辿ったのと異なり、地場電炉向け価格に目立った動きは見られず、月末で前月末から若干下がったH2で@¥18,500~19,500となっている。
輸出価格の下落は、米国を中心とした海外市況が低落傾向を示し、日本産鉄スクラップの有力需要家である韓国、東南アジアの電炉からの購入が消極的であったことが指摘されている。一方で、国内での鉄スクラップ集荷は相変わらず低位に留まり市中に荷余り感は見られない。
1$が¥100近辺に張り付いた為替の下では日本産鉄スクラップに割高感が生じており、当面輸出向け商談の拡大は期待できず、国内では小形棒鋼の8月の生産量が65.3万トンと24ヶ月連続して前年同月比割れを記録するなど、こちらも需要の回復は見込み難い状況にある。ただ、高炉メーカーが原料炭急騰の影響もあり市中スクラップの購入を継続する姿勢を示し、上級品種には値上がり期待も出てきている。


Ⅱ. 鉄鋼諸指標 (資料:日本鉄源協会 ただしスクラップ輸出価格はヒアリングベースの独自数字)

(1) 生産・在庫(2016年8月)

(単位:千トン)

粗 鋼 生 産 8,918 前月比 + 32
 うち電炉 1,747 前月比 -169
 メーカースクラップ在庫
(2016年7月)
3,061 前月比 - 59
小 棒 生 産   653 前月比 - 39

(2)価格(2016年9月)

(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)

異 形 棒 鋼 48,600 前月比 -  400
H 形 鋼 66,000 前月比 -  600
スクラップ 18,300 前月比 +1,000


Ⅲ.鉄スクラップ市況

2016年9月末、H2 ベ-ス メーカー炉前価格、実勢値

(資料:日刊市况通信社/単位:千円)

  月 初 月 末 入荷状況(%) 見 込
北海道 16.5~17.5 17.0~18.0 100% 様子見横ばい
東北 19.0~20.0 19.5~20.5 100% 様子見横ばい
新潟 17.5~18.5 18.0~19.0 100% 様子見横ばい
関東 19.0~20.0 18.5~19.5 100% 軟調
中部 18.0~19.0 18.5~19.5 100%弱 様子見横ばい
関西 18.5~19.5 19.0~20.0 100%弱 様子見
姫路 18.5~19.5 19.5~20.5 100%弱 様子見
中・四国 18.5中心 19.5中心 100%弱 様子見
九州 18.5中心 19.5中心 100%弱 様子見

 

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(市況報告) - 平成28年9月1日

Ⅰ.市況報告

8月の国内鉄スクラップ相場は、不需要期にもかかわらず底堅く推移した。電炉メーカーの夏季炉休による需要の落ち込み以上に市中の回収が進まず、海外相場が堅調に推移したことも追い風となり、国内市況は緩やかに上伸した。8月末時点のH2炉前価格は関東,、関西ともに@¥19,000~20,000を付け、前月末と比べ¥1,000~1,500値上がりしている。 
韓国向け輸出FOB価格はH2で一時¥21,500(FOB)に上伸し、3ヵ月ぶりに2万円台を回復した。一方で、1ドル=¥100~102程度に進んだ円高ドル安がドル建て日本産スクラップ価格の割高感を強め、輸出相場は月末には停滞感を漂わせた。
足元では国内相場の頭打ち感を指摘する声が増えている半面、中国国内の鋼材価格や鉄鉱石スポット価格など外部環境が落ち着きを見せているうえ、国内は需要の回復期を迎えるため、先行き国内相場は底堅く推移するとの見方が根強い。


Ⅱ. 鉄鋼諸指標 (資料:日本鉄源協会 ただしスクラップ輸出価格はヒアリングベースの独自数字)

(1) 生産・在庫(2016年7月)

(単位:千トン)

粗 鋼 生 産 8,886 前月比 +126
 うち電炉 1,916 前月比 - 76
 メーカースクラップ在庫
(2016年6月)
3,120 前月比 - 43
小 棒 生 産   692 前月比 - 50

(2)価格(2016年8月)

(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)

異 形 棒 鋼 49,000 前月比 -1,300
H 形 鋼 66,600 前月比 -  900
スクラップ 17,300 前月比 +  200


Ⅲ.鉄スクラップ市況

2016年8月末、H2 ベ-ス メーカー炉前価格、実勢値

(資料:日刊市况通信社/単位:千円)

  月 初 月 末 入荷状況(%) 見 込
北海道 16.5~17.5 16.5~17.5 100% 様子見
東北 17.0~18.0 19.0~20.0 100% 強含み
新潟 16.5~17.5 17.5~18.5 100% 強含み様子見
関東 17.5~18.5 19.0~20.0 100% 様子見
中部 17.5~18.5 18.0~19.0 90% 強含み
関西 18.5~19.5 18.5~19.5 100% 様子見
姫路 18.5~19.5 18.5~19.5 100%弱 様子見
中・四国 18.5中心 18.5中心 100% 様子見
九州 18.5中心 18.5中心 100%弱 様子見

 

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(市況報告) - 平成28年8月1日

Ⅰ.市況報告

先月以降落ち着いた動きを見せていた国内鉄スクラップ市況は、7月も小幅な下落にとどまり、月末には一部反発も見られ、関東地区の7月末価格はH2で前月末比@¥500~1,000安の@¥17,500~18,500となっている。
一方で、輸出向けFOB価格は、英国のEU離脱決定に伴う急激な円高とそれに逆行する修正の動きに影響され、7月初旬は値下り、そして中旬以降は値上がりと国内とは違った動きを見せた。円建てで契約する韓国向けに対し、米ドル建てで契約するベトナム向け価格は為替に依存する為、@¥100/ドルから@¥105レベルに修正された段階で、ビレットに対する緊急輸入制限の最終決定も加わり、約@¥2,000の値上がりが認められた。しかし、この値上がりも国際相場の主要プレイヤーであるトルコはクーデター未遂の混乱から欧州玉、米国玉共に成約の報告が少なく、世界の鉄スクラップ相場の本格的な上昇は見られない中、為替要因のみとの見方もある。
電炉の夏季炉休により鉄スクラップ購入増は当面期待出来ないものの、夏枯れで市中回収量は低迷しており、海外からの需要次第では価格上昇局面も有りうる状況となっている。


Ⅱ. 鉄鋼諸指標 (資料:日本鉄源協会 ただしスクラップ輸出価格はヒアリングベースの独自数字)

(1) 生産・在庫(2016年6月)

(単位:千トン)

粗 鋼 生 産 8,760 前月比 -81
 うち電炉 2,022 前月比 - 7
 メーカースクラップ在庫
(2016年5月)
3,163 前月比 - 9
小 棒 生 産   742 前月比 - 3

(2)価格(2016年7月)

(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)

異 形 棒 鋼 50,300 前月比 -1,100
H 形 鋼 67,500 前月比 -1,500
スクラップ 17,100 前月比 -  600


Ⅲ.鉄スクラップ市況

2016年7月末、H2 ベ-ス メーカー炉前価格、実勢値

(資料:日刊市况通信社/単位:千円)

  月 初 月 末 入荷状況(%) 見 込
北海道 16.5~17.5 16.5~17.5 100% 様子見
東北 18.0~19.0 17.0~18.0 100% 様子見
新潟 17.5~18.0 16.5~17.5 100% 様子見
関東 18.5~19.0 17.5~18.5 100% 強含み様子見
中部 18.5~19.5 17.5~18.5 100% 様子見横這い
関西 18.5~19.5 18.5~19.5 100%弱 様子見
姫路 19.5~20.5 18.5~19.5 100%弱 様子見
中・四国 19.5中心 18.5中心 100% 様子見
九州 19.0中心 18.5中心 100% 様子見

 

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(市況報告) - 平成28年7月1日

Ⅰ.市況報告

4月の急騰から一転し5月に急落に見舞われた国内鉄スクラップ相場は、6月に入り各地で落ち着きを見せた。関東では6月上旬に底打ちしたものの下旬には小幅に値を下げるなど方向感を欠き、6月末の同地区H2炉前価格は@¥18,500~19,000程度と、前月末比500円程度上昇している。一方、大阪では同500円程度下落し、H2炉前価格は@¥18,500~19,500を付けている。国内相場は地区によりやや跛行した動きを見せ、その結果、東西の価格差は縮小している。
海外マーケットでも需要家は様子見姿勢を強めたため、日本からの新規輸出相場にも大幅な変動は見られず、6 月末の韓国向け輸出FOB価格はH2ベース@¥19,500と前月末から変わっていない。財務省の貿易統計によれば、5月の鉄スクラップ輸出量が90万トンを超えているが、これは約12年ぶりの高水準であった。
ただ、英国のEU離脱が決まった国民投票の結果を受けて急伸した円高ドル安の影響で新規輸出成約は一段と難航しているほか、7 月には輸出既契約の減少や夏季減産に伴うさらなる需要減退が見込まれ、今後の相場動向を不安視している向きは多い。


Ⅱ. 鉄鋼諸指標 (資料:日本鉄源協会 ただしスクラップ輸出価格はヒアリングベースの独自数字)

(1) 生産・在庫(2016年5月)

(単位:千トン)

粗 鋼 生 産 8,841 前月比 + 343
 うち電炉 2,029 前月比 + 117
 メーカースクラップ在庫
(2016年4月)
3,172 前月比 +   9
小 棒 生 産   745 前月比 +  34

(2)価格(2016年6月)

(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)

異 形 棒 鋼 51,400 前月比 +  600
H 形 鋼 69,000 前月比 +  600
スクラップ 17,700 前月比 -5,400


Ⅲ.鉄スクラップ市況

2016年6月末、H2 ベ-ス メーカー炉前価格、実勢値

(資料:日刊市况通信社/単位:千円)

  月 初 月 末 入荷状況(%) 見 込
北海道 16.5~17.5 16.5~17.5 100% 軟調様子見
東北 17.0~18.0 18.0~19.0 100% 様子見
新潟 17.0~18.0 17.5~18.0 100% 軟調様子見
関東 18.0~19.0 18.5~19.0 100% 軟調様子見
中部 19.0~20.0 18.5~19.5 100%強 軟調様子見
関西 18.5~19.5 18.5~19.5 100% 様子見
姫路 20.0~21.0 19.5~20.5 100%強 様子見
中・四国 20.0中心 19.5中心 100%弱 様子見
九州 20.0中心 19.0 100% 様子見

 

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(市況報告) - 平成28年6月1日

Ⅰ.市況報告

2月より上昇してきた国内鉄スクラップ市況は、連休中にピーク感台頭し5月は急落局面を迎えている。価格的には、関東のH2で1月末に@¥14,500であったものが、5月初旬には@¥26,000と3ヶ月掛けて1万円以上上がったものの、現在は@¥18,500と1ヶ月足らずの内に約7千円急落している。
今回の値上がりは、国内の鉄スクラップ需要増に起因するものではなく、海外での鉄スクラップ価格上昇が輸出向け価格を引き上げた結果生じたもので、逆に値下りは輸出向け価格の急落にその原因を求められる。海外市況に目を転じれば、米国産のトルコ、極東向け大型船成約の報道も少なく、台湾向けコンテナー契約は大幅な値下り(ピーク時@$290、直近で@$190)が記録されている。そして、韓国需要家から提示されるH2のFOB価格も、最高@¥29,500から現在は2万円の大台を切ったレベルまで下がっており、当面上昇する気配は無いとの見方が根強い半面、これまでの急落の反動で月末には底値感も指摘され始めている。
4月の鉄スクラップ輸出量は、86.5万トンに昇り約3年ぶりに80万トン台を記録し、5月も連休はあったものの高い水準で推移しており、6月以降も輸出主導の相場展開となることが予想される。


Ⅱ. 鉄鋼諸指標 (資料:日本鉄源協会 ただしスクラップ輸出価格はヒアリングベースの独自数字)

(1) 生産・在庫(2016年4月)

(単位:千トン)

粗 鋼 生 産 8,498 前月比 -150
 うち電炉 1,912 前月比 -  1
 メーカースクラップ在庫
(2016年3月)
3,163 前月比 + 67
小 棒 生 産   711 前月比 + 30

(2)価格(2016年5月)

(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)

異 形 棒 鋼 50,800 前月比 +5,700
H 形 鋼 68,400 前月比 +1,400
スクラップ 23,100 前月比 +2,800


Ⅲ.鉄スクラップ市況

2016年5月末、H2 ベ-ス メーカー炉前価格、実勢値

(資料:日刊市况通信社/単位:千円)

  月 初 月 末 入荷状況(%) 見 込
北海道 23.0~24.0 16.5~17.5 100% 様子見
東北 24.0~25.0 17.0~18.0 100% 様子見
新潟 23.0~24.0 17.0~18.0 100% 様子見
関東 24.0~25.0 18.0~19.0 100% 様子見
中部 24.0~25.0 19.0~20.0 100%強 様子見
関西 24.0~25.0 18.5~19.5 100%強 弱含み
姫路 24.0~25.0 20.0~21.0 100%強 弱含み
中・四国 24.0中心 20.0中心 100%強 弱含み
九州 23.5中心 20.0中心 100%強 弱含み

 

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(市況報告) - 平成28年5月2日

Ⅰ.市況報告

4月の国内鉄スクラップ相場は前月よりも一段と騰勢を強め、月初に節目の2万円を突破して以降も勢いに衰えを見せず、月末まで上昇を続けた。値上げ幅は各地で6,000~7,000円程度に達し、月末のH2 炉前価格は関東、関西で@¥24,000~25,000中心と、昨年6~7月以来の水準を回復している。
この急騰の背景には、これまで鉄スクラップ価格を安値誘導していた中国産ビレットの輸出オファーが急減したことがあり、それにより鉄スクラップの安値是正が世界的に進展した。トルコ向け欧米産スクラップ成約価格はUS$310(CFR)超へと大幅上昇し、2月に付けた底値からの値上げ幅はUS$130上回っている。月末には日本産H2の韓国向け輸出FOB価格が@¥29,500と3万円目前にまで切り上がり、こうした高値先行する海外相場が牽引する形で国内相場は上昇基調を辿った。
国内鉄スクラップ相場の先行きに対しては、堅調な海外相場を主因に強気な見方が根強い一方、製品や半製品価格と比較した鉄スクラップ価格の割高感が指摘され始め、国内の需要が上向かない中、円高ドル安の進行と相まって警戒感も徐々に浮上し始めている。


Ⅱ. 鉄鋼諸指標 (資料:日本鉄源協会 ただしスクラップ輸出価格はヒアリングベースの独自数字)

(1) 生産・在庫(2016年3月)

(単位:千トン)

粗 鋼 生 産 8,648 前月比  +293
 うち電炉 1,913 前月比 + 68
 メーカースクラップ在庫
(2016年2月)
3,096 前月比 + 32
小 棒 生 産   681 前月比 + 30

(2)価格(2016年4月)

(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)

異 形 棒 鋼 45,100 前月比 +1,400
H 形 鋼 67,000 前月比 +  300
スクラップ 20,300 前月比 +4,900


Ⅲ.鉄スクラップ市況

2016年4月末、H2 ベ-ス メーカー炉前価格、実勢値

(資料:日刊市况通信社/単位:千円)

  月 初 月 末 入荷状況(%) 見 込
北海道 17.5~18.5 23.0~24.0 100% 強含み
東北 17.5~18.5 24.0~25.0 100% 強含み
新潟 18.0~18.5 23.0~24.0 100% 強含み
関東 18.0~19.0 24.0~25.0 100% 強含み
中部 17.0~17.5 24.0~25.0 100%弱 強含み
関西 18.0~19.0 24.0~25.0 100%弱 強含み
姫路 18.0~19.0 24.0~25.0 100%弱 様子見横這い
中・四国 18.0中心 24.0中心 90~100% 強含み
九州 18.5中心 23.5中心 100% 様子見

 

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(市況報告) - 平成28年4月1日

Ⅰ.市況報告

3月の国内鉄スクラップ相場は、全国的に大幅な安値修正が進み騰勢を強めた。月末のH2炉前価格は関東で前月比約2,500円高の18,000~19,000円前後、関西でも同約3,500円高の18,000~19,000円を付け、国内相場は昨年8月以来7ヵ月ぶりの水準を回復している。
月初に中国・全人代で過剰設備の削減と鉄道・道路などインフラ整備への巨額投資が決定すると、これをきっかけに鋼材価格や鉄鉱石などの原料価格が軒並み急騰し、国際的な鉄スクラップ市況の値戻しにつながった。
海外ではトルコ向け欧米産鉄スクラップ成約価格が急伸し、米国産N01HMSの韓国向け成約価格は235ドル(CFR)と前月比およそ55ドル大幅に上昇した。また、ベトナム政府が輸入ビレット、棒鋼に対しセーフガードを発令したことも追い風となって、日本からの韓国・台湾向け輸出FOB価格は22,000円程度に続伸し、こうした輸出相場の強基調に引っ張られる形で国内相場は上昇基調を辿った。
国内では小棒生産が2月まで18ヵ月連続で前年同月比マイナス推移するなど需要は依然として低調にとどまるが、原料価格の上昇を契機に建材需要は上向きつつあるとの声が増えており、鉄スクラップ相場は先行きへの期待感を伴いながら新年度を迎えている。


Ⅱ. 鉄鋼諸指標 (資料:日本鉄源協会 ただしスクラップ輸出価格はヒアリングベースの独自数字)

(1) 生産・在庫(2016年2月)

(単位:千トン)

粗 鋼 生 産 8,355 前月比 -417
 うち電炉 1,845 前月比 + 21
 メーカースクラップ在庫
(2016年1月)
3,064 前月比 - 95
小 棒 生 産   651 前月比 +  3

(2)価格(2016年3月)

(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)

異 形 棒 鋼 43,700 前月比 -  600
H 形 鋼 67,000 前月比 -1,300
スクラップ 15,400 前月比 +1,000


Ⅲ.鉄スクラップ市況

2016年3月末、H2 ベ-ス メーカー炉前価格、実勢値

(資料:日刊市况通信社/単位:千円)

  月 初 月 末 入荷状況(%) 見 込
北海道 14.0~15.0 17.5~18.5 100% 強含み様子見
東北 15.0~16.0 17.5~18.5 100% 強含み
新潟 15.0~16.0 18.0~18.5 100% 強含み様子見
関東 15.5~16.5 18.0~19.0 100% 強含み
中部 15.5~16.0 17.0~17.5 100%弱 強含み様子見
関西 15.0~15.5 18.0~19.0 100%弱 強含み
姫路 14.5~15.5 18.0~19.0 100%弱 強含み
中・四国 14.5中心 18.0中心 100%弱 強含み
九州 15.5中心 18.5中心 100%弱 強含み

 

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(市況報告) - 平成28年3月1日

Ⅰ.市況報告

1月下旬に底を打った国内鉄スクラップ市況は、2月に入り輸出向けFOB価格の上伸に引っ張られる形で東日本を中心に値上げ基調となり、関東地区で前月末比@¥1,000~1.500アップのH2、¥15,500~16,500となっている。
輸出向け価格上伸の背景は、鉄鉱石価格が@$40台後半まで持ち直した他、中国国内の鋼材価格が春節前から値上げに転じていること、また米国産鉄スクラップのトルコ向け価格が底堅く推移したことが重なり、アジアの需要国側が日本産鉄スクラップを積極的手当てに向かったと推測される。東京湾では、15,000~20,000トン級の大型船による船積みが複数あるなど輸出向け出荷が旺盛で、市中に需給タイト感が生まれていた。
一方で、国内電炉メーカーの丸棒生産数量は1月まで17ヶ月連続で前年割れを記録する等鋼材生産は依然低調であり、また月央からの急激な円高はドル建てで成約されるベトナム、台湾向けの新規成約を難しくしており、月末になって鉄スクラップ市況には一服感が出始めている。
【参考情報】韓国の輸出通関統計によれば、1月に韓国よりバングラデイッシュ向けに1万5千トン、インド向けに1万1千トンの輸出実績があり、今後の動向が注目される。


Ⅱ. 鉄鋼諸指標 (資料:日本鉄源協会 ただしスクラップ輸出価格はヒアリングベースの独自数字)

(1) 生産・在庫(2016年1月)

(単位:千トン)

粗 鋼 生 産 8,772 前月比 +181
 うち電炉 1,824 前月比 - 93
 メーカースクラップ在庫
(2015年12月)
3,159 前月比 + 99
小 棒 生 産   648 前月比 +  1

(2)価格(2016年2月)

(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)

異 形 棒 鋼 44,300 前月比 -1,500
H 形 鋼 68,300 前月比 -1,100
スクラップ 14,400 前月比 +  100


Ⅲ.鉄スクラップ市況

2016年2月末、H2 ベ-ス メーカー炉前価格、実勢値

(資料:日刊市况通信社/単位:千円)

  月 初 月 末 入荷状況(%) 見 込
北海道 14.0~15.0 14.0~15.0 100% 様子見
東北 14.5~15.5 15.0~16.0 100% 様子見
新潟 14.0~15.0 15.0~16.0 100% 様子見
関東 14.5~15.5 15.5~16.5 100% 様子見
中部 15.0~15.5 15.5~16.0 100% 弱保合い
関西 14.5~15.5 15.0~15.5 100%弱 様子見
姫路 14.5~15.5 14.5~15.5 100% 様子見
中・四国 14.5中心 14.5中心 100%強 様子見
九州 15.5中心 15.5中心 100% 様子見

 

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(市況報告) - 平成28年2月1日

Ⅰ.市況報告

1月の国内鉄スクラップ相場は月前半に各地で一段安が浸透したが、月後半は様子見横ばい推移し、全国的に落ち着きを見せた。月末時点のH2炉前価格は関東と関西ともに14,500~15,500円の価格帯を形成し、前月末比500~1,000円下落している。市中発生量が引き続き低位にとどまっているとの声は多いが、電炉メーカーの生産意欲も低調なため、国内需給は縮小均衡の状態にある。
一方、海外では米国コンポジット価格が続伸したほか、韓国には大型船の米国産スクラップ成約が半年ぶりに伝えられるなど、安値修正が進んだ。ビレットや丸棒に対する輸入関税の引き上げが検討されているベトナムからは日本産スクラップへの引き合いが増加し、これらを背景に日本の輸出相場は国内市況を上回り堅調に推移している。
一方で、世界的に供給が増える春季の相場をにらみ鉄スクラップ相場の上昇は世界的に一服してきたほか、前月と比べ円高ドル安の為替レートも逆風となり、国内鉄スクラップ相場は先行き方向性が定まらないまま越月している。


Ⅱ. 鉄鋼諸指標 (資料:日本鉄源協会 ただしスクラップ輸出価格はヒアリングベースの独自数字)

(1) 生産・在庫(2015年12月)

(単位:千トン)

粗 鋼 生 産 8,591 前月比 -174
 うち電炉 1,917 前月比 -130
 メーカースクラップ在庫
(2015年11月)
3,060 前月比 -219
小 棒 生 産 647 前月比 -103

(2)価格(2016年1月)

(月平均価格、東京・中部・関西三地区平均/単位:円)

異 形 棒 鋼 45,800 前月比 -1,200
H 形 鋼 69,400 前月比 -  900
スクラップ 14,300 前月比 -  100


Ⅲ.鉄スクラップ市況

2016年1月末、H2 ベ-ス メーカー炉前価格、実勢値

(資料:日刊市况通信社/単位:千円)

  月 初 月 末 入荷状況(%) 見 込
北海道 14.5~15.5 14.0~15.0 100% 様子見
東北 14.5~15.5 14.5~15.5 100% 様子見
新潟 14.5~15.5 14.0~15.0 100% 様子見
関東 15.0~16.0 14.5~15.5 100% 様子見
中部 16.0~16.5 15.0~15.5 100% 弱保合い
関西 15.0~16.0 14.5~15.5 100%強 様子見
姫路 15.0~16.0 14.5~15.5 100% 様子見
中・四国 15.0中心 14.5中心 100% 様子見
九州 16.0中心 15.5中心 100%弱 様子見

 

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